多くの人が状況を察知できない理由
プレゼンテーションが上手い人は、状況を素早く察知し、臨機応変に対応することができます。しかし多くの人は状況を素早く察知することができません。それはなぜでしょうか?
その理由はプレゼンを「自分事」と考えているからです。
プレゼンを自分ごとと考えている人の頭の中では常にこういった意識がめぐっています。
次、話すことは何だったっけ?
ここでスライドをめくって、次にこうして・・・
残り時間はあと何分だ?
つまり、自分が話すことで精いっぱいなんです。
これはプレゼンテーションの練習法にも関係してきますが、プレゼンテーションは「聞き手ありき」で成り立つということを忘れてはいけません。プレゼンテーションを「自分ごと」ととらえている人は、「聞き手がどう聞いているか」よりも「自分がどう伝えるか」に意識が行ってしまっています。
そのため、聞き手の状況を察知するのが遅れてしまうんです。
プレゼンテーションが上手い人はプレゼンを「自分事」ではなく「聞き手事」として話しています。つまり、聞き手が理解しなければ言い方を変え、聞き手がうなずけば次に進み、聞き手がメモをしていればメモが終わるまで次の説明を待ち、聞き手が質問してくれば適切な回答を示します。
慣れ・不慣れはありますが、まずはプレゼンを「聞き手のためのもの」と意識することです。状況を察知できるかどうかはここから始まります。まず聞き手ありきで話すという意識ができると、少しずつ聞き手の様子が見えるようになります。
プレゼンはコミュニケーションの一手段、つまり相手とのコミュニケーションだということを常に意識して進めるようにしてください。